hitomiのブログ

メンタル心理カウンセラーのカウンセリング実例や他愛無い日常など

虐待問題。負の連鎖に悩むクライエント様

今日は、虐待されて育ってしまい

現在妊娠中のクライエント様からの相談です。

 

「親に愛された記憶がないから育て方が解らない」

「私も親みたいに子供を愛せないかもしれない」

「子供に虐待をしてしまうんじゃないか不安で仕方ない」

 

と言った内容でした。

 

クライエント様は

「産むのが不安で不安で仕方ない」

「親になる資格はあるのか、親になれるのか」

「こんなに悩むなら堕ろした方が子供の為になるんじゃないか」

 

と、極論まで悩みに悩まれていました。

 

産むかどうかはクライエント様次第になりますので

プライベートでデリケートな問題で

とても簡単に言葉をかけられる問題ではありません。

 

しかし、一番大事なのは

「産みたいか、産みたくないのか」

とても慎重に考えてみてはいかがでしょうかと。

 

そして、クライエント様自身が産まれた時の事は

どうだったんだろうと想像して頂きました。

 

どんなに虐待してきた親でも

産むと決めた時はクライエント様の事を

「この子を産みたい」と、望んだ筈です。

 

「子供は望まれて産まれて来るのです」

 

そんな内容の言葉をクライエント様にかけたら

少し間がありました。

 

あまり言いたくはない言葉ですが

望まれていない子供なら「堕胎」されている筈です。

 

するとクライエント様からの返信で

 

「それはそうですよね。

私も産まれて来る時はきっと望まれていたんですよね。

私も今、産みたいから悩んでいるんだと思います。

だから前向きに考えてみたいと思います。

親の様にはならないように、反面教師にしようと思います。」

 

と、少し気持ちが落ち着いた様子でした。

 

虐待する親は実際にいます。

なので虐待される子供も実際にいます。

 

虐待をしてしまう心理状況

虐待をされて悩まれている心理状況

 

それぞれの悩みがあるのですが

今回はされた側のクライエント様のお話でした。

 

いじめや虐待は、された方は忘れられないのです。

トラウマになってしまい、怒鳴り声や大きな音が怖かったり

怒鳴られれば体が恐怖で硬直してしまったり

虐待の経験が思い出されてパニック症状も出てしまう事もあります。

 

話は長くなりましたが、虐待はしないで下さい。

された人は本当に辛いのです。

 

クライエント様は子供の時に虐待されてから

長い時間がたっているようですが

それでも記憶に残って悩んでいらっしゃいます。

 

「子供を産むか産まないか」という

極論に至るまで悩まれているクライエント様の心情は

軽率な言葉は絶対にかけられない問題です。

 

お腹の中の「一人の命」がかかっています。

 

 

このお話の続きは月曜日に更新予定です。